12年前、大阪府知事として彗星のごとく現れた橋下徹氏の最初の職員朝礼で「ちょっと待って!」と食ってかかった女性職員を覚えているだろうか?
大石あきこ氏(43)。「公務員はぬるま湯」と示唆する橋下氏に、その場で立ち上がって「どれだけサービス残業やってると思ってるんですか!?」と抗議し、周囲を凍りつかせた様子はテレビのワイドショーでも取り上げられた。
あれから長い月日がたち、大阪維新の会は大阪の地で根付いた。彼女は今、「れいわ新選組」の公認候補として、11月1日に住民投票がある都構想に、「私たちがオルタナティブ(代案)を出す」と反対の声を張り上げている。
私と同年代で、大阪市内で子育てするという共通点のある彼女がどんなことを考えて行動しているのか知りたくなり、会って話を聞いてみた。語られたのは「維新的でない暮らし」への選択肢だった(聞き手 共同通信=真下周)。
―どうして公務員を辞め、政治家になろうと思ったのか。