トランプ氏の再選ならず、過去の米大統領選の現職敗北は戦後3人のみ


トランプ氏の再選ならず、過去の米大統領選の現職敗北は戦後3人のみ

【AFP=時事】米大統領選で当選確実が伝えられた民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は7日午後(日本時間8日午前)、地元のデラウェア州ウィルミントン(Wilmington)で演説し、大統領選での自身の勝利を宣言した。

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 再選を目指した共和党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、敗北を認めない姿勢を示しているが、各州でほぼ終了した開票結果からはバイデン氏が勝利に十分な票を確保したことが示されており、メディア各社は歴代の選挙と同様、この結果に基づいてバイデン氏の当選を判断した。

 米国では歴代大統領44人のうち、2期連続で務めた大統領はわずか15人しかいなかったが、近年の大統領選では特に現職大統領に好意的な展開となっており、第2次世界大戦(World War II)以降、再選を果たせなかった現職大統領は3人のみだった。トランプ大統領の前のビル・クリントン(Bill Clinton)、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)、バラク・オバマ(Barack Obama)の3氏は、いずれも2期目の大統領選で勝利している。

 1976年の共和党のジェラルド・フォード(Gerald Ford)氏の2期目の大統領選では、再選へ向けた挙党体制が取れないと致命的であることが証明された。同氏は、保守派のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)氏の挑戦を受け、どうにか共和党の指名を獲得したものの、本戦では民主党のジミー・カーター(Jimmy Carter)氏に敗北した。

 そのカーター氏は、1980年の2期目の大統領選で、エドワード・ケネディ(Edward Kennedy)民主党上院議員を相手に苦戦を強いられて消耗し、共和党のレーガン氏に惨敗した。

 ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領の暗殺後に後継者となったリンドン・ジョンソン(Lyndon B. Johnson)氏は、ベトナム戦争(Vietnam War)に対する国民の不支持を受け、1968年、再出馬しない考えを表明した。

 1992年にはジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)氏が、失業率上昇などの経済指標悪化を受けて2期目の大統領選で民主党のビル・クリントン(Bill Clinton)氏に敗れた。ブッシュ氏は、ポピュリストの独立系候補だった実業家のロス・ペロー(Ross Perot)氏に票を奪われ、後にペロー氏の選挙運動が自身の敗北につながったと語っている。【翻訳編集】 AFPBB News



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