バイデン氏「政権移行止められず」、敗北拒否は「恥ずべき」


バイデン氏「政権移行止められず」、敗北拒否は「恥ずべき」

[ウィルミントン(米デラウェア州) 10日 ロイター] – 米大統領選で勝利を確実にした民主党候補のバイデン前副大統領は10日、トランプ大統領が敗北を受け入れていないことについて、政権移行は止めることはできないと述べた。

共和上院トップのマコネル院内総務は9日、トランプ氏には大統領選の「不正」を調べる権利が完全にあるとの見方を示し、ペンシルベニア州などの激戦州での法廷闘争を支持。共和党幹部らも選挙に疑問を呈している。

バイデン氏はデラウェア州で行った演説で、何があっても来年1月20日の就任式に政権を引き継ぐため、新政権の立ち上げを進めていると指摘。「われわれは一貫した方法で、政権、ホワイトハウスをまとめ、閣僚ポストを検討しながら前進していく。それを止めるものは何もない」と強調し、トランプ氏が敗北を認めないのは「恥ずべきこと」だと批判した。

ポンペオ国務長官は、バイデン氏がこの日、英国、フランス、ドイツ、アイルランドの首脳と電話会談したことについて、「大統領は1人だけだ」と述べた。

ジョンソン英首相は、選挙のお祝いを伝えるためにバイデン氏と話したとし、「両国間のパートナーシップを強化し、気候変動への取り組みから民主主義の普及、そしてパンデミック(世界的大流行)からのより良い復興まで、共有する優先課題について協力することを楽しみにしている」とツイッターに投稿した。

他にも、トルコのエルドアン大統領がバイデン氏に祝意を示した。

トランプ陣営が選挙を巡って起こした訴訟は、ミシガン州とジョージア州の裁判所が棄却し、専門家は選挙結果を覆す可能性はほとんどないとみている。トランプ陣営と共和党は、主に票集計を巡り手続き上の問題があったと主張しているが、不正の証拠を示していない。

この問題を巡っては、バー米司法長官が前日、先の大統領選での不正投票に関する「根拠のある主張」を調査するよう連邦検察に指示。一方で、「現実離れした主張や無理な主張」は調査しないよう命じた。

また、ペンシルベニア州では共和党の州議会議員が選挙結果について監査を請求した。



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