空っぽの通帳、妻は去り…コスプレが救った人生


空っぽの通帳、妻は去り…コスプレが救った人生

 水色の髪、ブルーのミニスカ、ニーハイのブーツ姿でポーズを決める。一見女性のようだが、福岡市のコスプレーヤー信司(46)=仮名=が女装した姿だ。「アニメキャラクターを依(よ)り代(しろ)にして、自分から切り離される。変身願望のようなもの」と醍醐味(だいごみ)を語る。

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 九州の「オタクの聖地」、福岡市・北天神でコスプレショップを経営する。店内にはアニメやゲームのキャラになりきれる衣装の中古品が約600点に、ウィッグ(かつら)も並ぶ。客の多くは10~20代の女性。数回着て撮影し、すぐに売りにくる。買い取った衣装はまた別の客へ。年間売り上げは2千万円に上る。

 この商売を支えているのは、若者たちの承認欲求だ。撮った写真は画像加工アプリで目を大きくしたり、くびれをつけたりして、会員制交流サイト(SNS)に投稿する。「着るだけで満足する人は少ない。やっぱりみんなから『いいね』をもらって褒められたい」



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