中国湖北省の武漢市当局は、海外から輸入した冷凍食品の包装から新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたと発表しました。
武漢市は6日、市内の物流センターで輸入食品を対象に検査を行ったところ、ブラジルから輸入した冷凍豚肉とウルグアイから輸入した冷凍牛肉の包装から採取されたサンプルで、新型コロナウイルスの陽性が確認されたと発表しました。
また、国営新華社通信によりますと、山東省でも4日に行った検査でアルゼンチンから輸入した冷凍牛肉の包装の外側から、新型コロナウイルスが検出されたということです。
中国では、輸入冷凍食品から新型コロナウイルスが検出されたとの報道が相次いでいて、当局は警戒を呼びかけていますが、WHO(=世界保健機関)は冷凍食品が感染を拡げるとの見方には否定的です。
また、国営メディアなどでは最近、新型コロナが中国起源ではなく海外から持ち込まれた可能性を指摘する専門家の意見が相次いで掲載されています。
冷凍食品からのウイルス検出が立て続けに報じられる背景には、中国がウイルスを世界に拡げたとのアメリカなどからの批判をかわす狙いもありそうです。