ワシントン(CNN) バイデン米政権が、ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏の毒殺未遂をめぐり、ロシアに対して週内にも制裁を科す準備を進めていることがわかった。当局者2人がCNNに明らかにした。
ロシアに対する制裁は欧州連合(EU)と協調する見通し。制裁措置やタイミングについては数日中に米国とEUによって具体化される。
今回の措置はバイデン政権になって初のロシアに対する制裁となる。バイデン政権は、トランプ前政権が採用してきた対ロシア政策からの決別を鮮明にしている。トランプ政権はナバリヌイ氏の毒殺未遂をめぐって制裁を科したことはなく、ロシアの非道な行動について直接的に対峙(たいじ)することを避けていた。
当局者によれば、バイデン政権は、人権と同盟国によるこうした制裁の協調した行動の重要性に関する「強いメッセージ」を送ることを目指している。ロシアが引き起こしているより幅の広い一連の課題に取り組む計画もある。