米マイクロンが世界初となる14ナノメートル製造プロセスに着手した。韓国サムスンが得意としていたDRAMの領域にまで入り始めたことで、朝鮮日報がパニックになりながら社説を書いている。韓国最後の砦がいよいよ壊されようとしているのだ。
【社説】「記録製造機」のタイトルを奪われた韓国半導体、本当の危機だ
6/8(火) 11:29配信 朝鮮日報日本語版
米メモリー半導体大手、マイクロンが世界初となる14ナノメートル製造プロセスによるDRAMの量産を開始したと発表した。サムスン電子が生産している15ナノメートルDRAMよりも進んだ製品だ。マイクロンは昨年11月には世界初の「176段NAND型フラッシュメモリー」の量産を発表し、半導体業界を驚かせた。サムスン電子がメモリー半導体の二大分野であるDRAMとNAND型フラッシュメモリーの最先端競争でいずれも遅れ始めた。韓国が20年近く守ってきたメモリー最強国の地位が半導体宗主国である米国によって脅かされている。
1994年にサムスン電子が世界初の256メガビットDRAMを開発して以降、韓国はメモリー半導体に関する限り、世界初、最高の集積度の開発で先頭に君臨してきた。96年に1ギガビットDRAM、1ギガビットフラッシュメモリー、07年に64ギガビットDRAM、19年に128段NAND型フラッシュメモリーを開発するなど、メモリーの容量が毎年2倍ずつ増えるという「ファンの法則」を具現してきた。その結果、DRAMで70%、NAND型フラッシュメモリーで45%の世界シェアを誇る圧倒的首位の座に就いた。オーダーメードの半導体を受託生産するファウンドリー分野の台湾積体電路製造(TSMC)と共に半導体サプライチェーンの二強体制を構築した。
ところが、人工知能(AI)、自動運転、5Gなど第4次産業革命の到来と米国の「半導体同盟」戦略が半導体産業の地形を根底から揺るがし始めた。今後は汎用半導体よりもオーダーメードの半導体需要が伸びると判断し、2年前にサムスン電子もシステム半導体、ファウンドリー分野の育成に向け、133兆ウォン(約13兆1000億円)を投資する10カ年計画を発表したが、これといった成果を上げられずにいる。一方、TSMCの支配力はさらに強まっている。昨年25%も成長した世界のファウンドリー市場で、TSMCのシェアは54%に高まり、過去最高を塗り替えたのに対し、サムスン電子は17%で足踏みしたため、両社の差はさらに拡大した。
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韓国は平成時代限定の国だった
韓国サムスンが世界初のタイトルを獲得したのは1994年で、平成時代に入って間もなくだった。それまでは日米勢が占めていたわけだ。つまり韓国は平成時代限定の国だったと解釈することが可能だ。令和時代が始まってすぐにホワイト国から除外されたのが象徴的であった。日本が失われた30年を経験したのは、それだけ韓国に奪われ続けてきたからと言える。
実際今の韓国は極めて不安定な状態に立たされている。米中戦争では板挟みとなり、対米投資にも踏み切れず技術革新では台湾に遅れをとった。日本からフッ化水素を輸入するのがやっとの状態になったと思ったら、技術力で大きく差を付けられてしまったのだ。韓国はなぜ米国から見捨てられることになったのかをよく考えるといい。