(CNN) 今年1月に起きた米連邦議会議事堂襲撃事件に関連して、米司法省は17日、警官のボディーカメラがとらえた新たな映像を公開した。映像の公開はCNNなどの報道機関が求めていた。
今回の映像は、襲撃に加わった罪で訴追されたトーマス・ウェブスター被告の裁判に使われた。同被告は元海兵隊員で、ニューヨーク市警の元警官だった。
検察によると、映像に映ったウェブスター被告は赤いコート姿でトランプ前大統領支持者の暴動に加わり、警官隊に罵声を浴びせ、旗ざおを振り回して警官隊に突進していた。警官隊はウェブスター被告や暴徒との間で取っ組み合いとなり、ウェブスター被告は警官に旗ざおを取り上げられると、その警官に体当たりして地面に倒していた。
起訴状とともに提出された別の写真には、ボディーカメラを装着していた警官の上にウェブスター被告が馬乗りになり、つかみかかる姿が写っている。同被告は警官襲撃や議事堂への不法侵入など7件の罪に問われ、全ての罪状について無罪を主張している。
議事堂襲撃事件の映像が新たに公開されたのはこれで2本目。裁判官は検察に対し、訴追された被告の裁判で使われた映像を公開するよう命じていた。
映像の公開はCNNなどの報道機関十数社が要求していた。