22日、「サムスンネットワーク:通信を再定義する」行事でサムスン電子ネットワーク事業部長を務めるチョン・ギョンフン社長が新規5Gソリューションを紹介する姿。[写真 サムスン電子]
サムスン電子が22日「サムスンネットワーク:通信を再定義する」というテーマでオンライン説明会を開いて5世代(5G)ネットワークソリューションを公開した。サムスン電子ネットワーク事業部が初めて進めたグローバル行事で、通信装備世界1位である中国ファーウェイ(華為技術)が米国貿易制裁で停滞する間に技術リーダーシップを見せるという狙いとみられる。
この日、サムスン電子は来年発売予定の次世代5G基地局に搭載する核心チップ3種を公開した。従来に比べてデータ処理容量を2倍に増やした2世代5Gモデムチップと28GHz(ギガヘルツ)・39GHzなど2個の高周波帯域を全部支援する3世代ミリ波帯無線通信チップだ。また、支援周波数幅を最大2倍増やし、無線信号の出力を高めたデジタル-アナログ変換通信チップも公開した。会社関係者は「性能と効率を上げつつ、基地局の大きさを減らすことができるというのが特徴」と説明した。サムスン電子はこの日、消費電力を従来に比べ20%程度減らし、基地局の大きさも30%縮小することができる3世代デュアルバンドコンパクトのマクロ基地局も開発したと明らかにした。
サムスン電子ネットワーク事業部長を務めるチョン・ギョンフン社長は「サムスン電子は2009年先制的に5G研究を始め、世界で初めて5G商用化に成功した」として「すでに4Gの時より多くの事業契約を受注した。世界に400万代以上の5G基地局を供給した」と強調した。
サムスン電子は昨年ベライゾン(米国)に続き、今年NTTドコモ(日本)、ボーダフォン(欧州)などと5G装備供給契約を結んだ。日米欧1位の移動通信社と全部手を握ったわけだ。だが、市場調査会社デローロによると、サムスン電子の今年1-3月期の全世界5G装備市場シェアは3%台にとどまる。市場1位のファーウェイ(27%)はもちろん、ノキア(16%)、エリクソン(16%)、ZTE(9%)などとも格差がある。チョン社長は「サムスンは自主的なチップ設計の経験、独歩的なソフトウェア能力に基づき、5G市場で急速に成長している」として「今後も先導企業とパートナーシップを拡大し、差別化したソリューションを通じてあらゆるモノと人をつなげる超連結時代への進入の加速化に先頭に立つだろう」と話した。
6世代(6G)技術に対するビジョンも発表した。チョン社長は「6Gが到来すれば、エクステンデッド・リアリティ(XR)、超高解像度レンダリング、デジタル・コピーなどユーザーの指先で全てのことが実現する時代になるだろう」とし、「その間の技術革新に基づいて最先端技術とソリューションを提供する」と明らかにした。