ポテチの袋で止血、警官のとっさの判断が刺された被害者の命救う 米NY



ニューヨーク市警が公開したボディーカメラの映像/NYPDShea/Twitter

ニューヨーク市警が公開したボディーカメラの映像/NYPDShea/Twitter

(CNN) 米ニューヨーク市内で刃物を使った刺傷事件があり、現場に駆けつけた警察官が、ポテトチップスの空袋とテープを使って被害者の応急手当てを行った。被害者の命が助かったのはこの措置のおかげだったと当局者は話している。

ニューヨーク市警の警察官ロナルド・ケネディさんは今月7日、ハーレム地区の現場に到着するとすぐ、被害者に駆け寄った。

市警が公開したボディーカメラの映像の中で、ケネディさんは「今すぐポテトチップスの袋を持ってきてくれ」と指示している。

近くにいた男性が店に駆け込み、ポテトチップスの袋を持って戻ると、ケネディさんは袋を空にして、テープを取ってくれと頼んだ。

「肺をやられた」と訴える被害者に、ケネディさんは「分かっている、分かっている」「落ち着いて」と声をかける。

近くにいた2人に手伝ってもらいながら被害者を仰向けに寝かせると、ケネディさんは被害者の胸にポテトチップスの袋をテープで貼り付けて傷口をふさぎ、救急車が到着するまで出血を抑えた。

間もなく現場に救急隊が到着すると、ケネディさんが応急措置として当てた袋を外し、被害者を担架に乗せてハーレム病院に搬送した。

診察した同病院の医師は、ケネディさんのとっさの判断が被害者の命を救ったと話している。

容疑者が逮捕されたかどうかは分かっていない。



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