【速報】中国恒大のデフォルト猶予期限まであと1日

中国恒大の猶予期限まであと1日となった。前回の23日の時には資金調達の目途が立ち利払い実行を宣言していたが、今回はそれがなくデフォルトに至る可能性が高まっている。明日の営業時間中にも送金が完了しなければデフォルトだ。

利払い猶予期限迫る 中国恒大、瀬戸際に

【北京時事】経営危機に陥っている中国不動産開発大手・中国恒大集団が瀬戸際に立たされている。

29日には未払いとなっているドル建て社債の利息の支払い猶予期限が到来。利払いができなければデフォルト(債務不履行)となるが、大規模な資金調達のめどは立っておらず、同社の巨額債務問題は重大な局面に差し掛かった。

恒大は先月29日が期日だった社債の利息4750万ドル(約54億円)が払えず、30日間の猶予期間に入った。同社は別の社債の利息も一時未払いとなったものの、今月23日の猶予期限直前に支払いにこぎ着け、かろうじてデフォルトを回避した。

恒大は保有資産の売却によるまとまった資金の調達を模索するが、不動産管理子会社の売却交渉が頓挫したほか、香港のオフィスビルをめぐる協議も不調に終わったとされる。電気自動車(EV)子会社の売却話も難航しているもようだ。

1兆9700億元(約35兆円)の債務を抱える恒大がデフォルトになった場合、多額の借り入れに依存してきた不動産業界全体への打撃は必至。減速傾向が強まる中国経済にも悪影響を与えるとの懸念が強まっている。

一方、債務再編をにらんだ動きも出ている。米ブルームバーグ通信は関係筋の話として、恒大と海外債権者のそれぞれの顧問会社が協議入りを視野に守秘義務契約を結んだと報じた。

学びがある! 2
分かりやすい! 9
新しい視点! 3

https://news.yahoo.co.jp/articles/1dc954ba29cb2b9d46179441210ae2e518a9621f

マスコミの報道が少ない時ほど危険


黒井23日の利払いは実行できたから、29日もきっと大丈夫だろう…という投資家の安堵感を誘って突き落とす狙いがあるのかもしれない。思えばリーマンショック後の金融安定化法案が否決されたのも月末の土壇場だった。中国版リーマンショックが同じような過程を辿らない保証はない。

黒井何より重要な日付が迫る中での報道の静けさからただならぬ気配を察知している。大袈裟に報道される時ほど安全で、報道が全くない時ほど本当に危険だ。今回は後者に該当すると思う。週末に差しかかる日本時間の30日未明にもデフォルトが宣言されるかもしれない。