韓国の証券市場が低迷している。今年に入ってわずか3.72%しか上昇せず、去年と比較すると無残な状態になっている銘柄が多い。米国は当然のこと、日本の株式投資市場も今年は大きく上昇する1年だった。韓国は中国や香港と共に没落組に分類されてしまったようだ。
韓国証券市場、今年に入って世界最下位レベルに
韓国で新型コロナウイルス感染が広がった昨年、世界最高の収益を出した韓国証券市場が、今年に入って世界最下位レベルに落ち込んだ。中国証券市場の低迷やグローバル供給網のボトルネック現象という悪材料にぶつかった上、昨年1年間、急激に上昇した後遺症に苦しんだ影響だ。
26日、韓国取引所によると、コスピ指数は今年に入って3.72%(25日基準)の上昇に止まった。昨年、コスピ指数が30%以上上昇し、投資ブームを起こしたことと相反する空気だ。問題は、韓国の証券市場がとりわけ冷え切っていることだ。同期間、米ナスダック指数は22.94%も上昇した。日本の日経225指数も7.49%上昇した。このほか、ユーロ・ストックス(20.85%)、台湾加権指数(19.83%)、インドのセンセクス指数(23.13%)など、軒並み韓国証券市場を上回った。「規制ショック」を受け、外国人資金が大規模に離脱した中国上海総合指数(3.20%)や香港ハンセン指数(-9.15%)のみ、コスピ指数を下回った。
今年、韓国の証券市場は予想できなかった世界供給網のショックに足を引っ張られた。 消費は増えたが、コロナで物流システムに支障が生じ、「ボトルネック現象」をもたらしたためだ。今年5月、コロナ拡大で台湾株式市場が揺らぐと、韓国の株式市場も同時に下落した。台湾のほか、世界の供給網を支えているインドやベトナムなどが、次々とコロナの影響を受け、打撃を受けたりもした。
供給網が揺らぎ、グローバル物流コストが高騰した。直ちに、企業各社の業績に影響を及ぼした。米国の場合、供給網ショックによって経済成長率の展望値が調整されたりもした。 輸出中心国家の韓国も影響圏にあった。
中国経済の低迷も同様に、悪影響を及ぼしている。外国人投資家の場合、韓国証券市場に投資するよりは、アジア証券市場や新興国に広範囲に投資する。中国に対する投資魅力度が落ちれば、韓国が被害を受ける理由だ。今年もそうだった。中国の経済成長率が予測値を下回っている上、「共同富裕」を唱えた習近平体制から、アリババやディディチュシンなどの企業への規制が始まり、投資心理は大幅に萎縮した。実際、中国の3四半期国内総生産(GDP)増加率は前年同期比4.9%で、コロナショックの影響で低迷した昨年第2-3四半期を除くと、1992年に関連統計が発表されて以来最も低い成長率を記録した。
昨年1年間の国内証券市場は今年、休憩を取っただけで、懸念するほどのレベルではないという見方もある。昨年、コスピ指数が30.75%上昇する間、日経225指数(16.01%)、インドのセンセス指数(15.75%)などは、これに及ばない上昇率を記録した。
学びがある! 25
分かりやすい! 45
新しい視点! 23
中国経済がくしゃみをすれば韓国経済はICU行き
黒井今年は中国発の不動産バブル崩壊危機と恒大デフォルト危機が同時にやってきて、さらには物流停滞による輸出入の停止や物資の枯渇危機にも見舞われた。中国がくしゃみをすると韓国はICU行きになると言われているが、実際中国からの船舶に空きはなく韓国との貿易そのものが成立しにくくなっている。
黒井そもそも韓国における金融市場の信用は全くなく、日本が信用状を発行して輸出入の決済を担保している…というネットユーザーの反応があった。そういう日本に愛国心を発揮して慰安婦賠償判決という一線を踏み越えた。来年には日本勢の一斉撤退により通貨危機が発生するかもしれない。