中国では新規着工面積や住宅販売が落ち込んでいるが、住宅価格までもが下落に転じたことが分かった。11月には前月比で-0.04%となったが、これはコロナショック時の2020年2月の-0.24%以来の悪い数字だという。ゼロコロナを目指していたはずの中国も経済崩壊からは逃れられないようだ。
中国住宅価格、11月は新築・中古ともに下落=民間調査
[北京 1日 ロイター] – 中国の民間不動産調査大手、中指研究院(チャイナ・インデックス・アカデミー)によると、11月の国内100都市の住宅価格は新築、中古ともに下落した。大規模都市で需要が低迷した。
新築住宅価格は前月比0.04%下落。10月は0.09%上昇していた。
国内の新型コロナウイルス流行ピーク時だった2020年2月に0.24%下落したことを除けば、15年以降で初めての下落となった。
100都市のうち新築住宅価格が上昇した都市は3割にとどまった。
中古住宅価格は0.08%下落、10月の0.04%から下げが加速した。
中国国家統計局が先に公表したデータに基づきロイターが算出した10月の主要70都市の新築住宅平均価格は、15年3月以来の下落となった。
中指研究院のディレクター、曹晶晶氏は「不動産市場の下落傾向は当面変わらない」と指摘した。
四川省の成都市は先週、不動産開発会社が不動産の事前販売や新規融資を通じて資金を確保できる体制を整えると表明した。中国の都市が不動産業界の資金繰り緩和に動いたのは初めて。
曹氏は、不動産規制措置は微調整が見込まれると述べた。
オックスフォード・エコノミクスは最近の調査ノートで、中国の不動産市場の低迷は22年上半期まで続くと予想した。
学びがある! 2
分かりやすい! 5
新しい視点! 1
今回の下落は1カ月で終わるとは限らない
ワトソン君中国は、同じような話が多過ぎて頭が混乱しますね・・・。
黒井ブルームバーグとロイターが交互に中国経済崩壊ネタを提供してくれる状況だが、1つ1つの記事が取り上げる統計が微妙に異なっていて興味深い。新規着工面積の減少、住宅販売の減少の次は住宅価格の下落ときた。
ワトソン君住宅の価格は、下がった方がいいと思います!
黒井中国においてそれは禁句だ。年6%の成長率を維持するためには不動産価格の上昇が必須だが、それがコロナショック以来で初めて下落に転じたとなればいよいよ不動産バブルが表面化するだろう。2020年2月のように1カ月だけで終わるとは限らない。
ワトソン君コロナショックの前は、2015年以来で初めてみたいですね!確かに、他のデータより深刻な気がします。
黒井2015年と言えばやはり中国株バブル崩壊と天津の大爆発があり、今と同じかそれ以上に中国には絶望感が溢れていた。あの頃の状況が再現されればキーボードおじさんの写真が再び頻繁に出回るようになるかもね。
地方政府の財政が火の車になりかねない
ワトソン君ネットユーザーの反応です!
・地方政府の財政になるので、価格が高いというカラクリがバレたんだと思います
・手抜き工事の砂上の楼閣を、借金してまで買いますか?
・来年はさらに惨めになります。粉飾もできなくなります
・0.04%でも、下落は下落です
黒井それそれ。不動産市場が逆回転を始めるといよいよ地方政府の財政が火の車になりかねないよな。すると今度は中国人民の年金や人民解放軍の給料といった部分に飛び火しかねない。日本にとってはどうでもいい話だ。
ワトソン君恒大だけの問題じゃないですよね・・・。他の国に迷惑をかけるのだけは、やめてほしいです。
ワトソン君中国の皆さん、他国を侵略したら領土を割譲します!さようなら!
黒井日本には関係ない!どうでもいい!中国さようなら!