12月27日か28日辺りが中国恒大の最後の利払い期限だったはず…と思っていたら夕方頃に報道が出てきた。今回の利払い金額は2.5億ドルとそれなりに大きく、当初から払えるか疑問視されていた。特に利払いが実施されたとの報道はなく、今回も30日の猶予期間に突入したものと思われる。
恒大、新たな利払い期日 履行は困難 中国
12/28(火) 16:15配信 時事通信
【北京時事】経営危機に陥っている中国不動産開発大手の中国恒大集団は28日、ドル建て社債の利息2億5520万ドル(約290億円)の支払期日を迎えた。
利払いが実施できなければ30日間の支払い猶予期間に入るが、既に別の社債の利払いも滞っており、履行は困難とみられている。
格付け大手のフィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングは恒大が部分的なデフォルト(債務不履行)に陥ったと既に認定している。
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来年以降は住宅購入者とのバトルに発展へ
黒井恒大に関しては既に工事資金を手形で支払ったり、39,000戸にも及ぶ住宅の建設工事に関する“再開が進展”といった訳の分からない状態に陥っていた。すなわち利払いどころの騒ぎではなく、ビジネスの根幹をなす住宅販売自体が行き詰まってしまったわけだ。こうなるともはや倒産以外の道はないと言える。
黒井来年以降恒大は利払い期日を迎えデフォルトを連発させるだけでなく、工事が止まったことにより引き渡しが不可能になった住宅の購入者からの猛烈な抗議にも耐えなければならない。恒大以外の不動産会社でも取り付け騒ぎに近い状態になるだろう。中国バブル崩壊からいよいよ経済破滅への道を歩み始めるのだ。