撮り鉄「路地に脚立林立」で通行妨害? 「証拠映像」SNSで拡散…JR四国に事情を聞いた


撮り鉄「路地に脚立林立」で通行妨害? 「証拠映像」SNSで拡散...JR四国に事情を聞いた

左のフェンス脇に脚立が4つ立ててあった(JR四国の多度津工場そばにある踏切、グーグルのストリートビューから)

 ファンらはなぜすぐに脚立を移動させないのかと、投稿者はマナー違反に苦言を呈していた。この場所は、人気がある撮影スポットのようだが、どんな状況なのかJR四国に話を聞いた。

■少し車を止めて、脚立を移動させるのを待ったとも

 車が踏切に近づくと、カメラを首から下げるなどした鉄道ファンの男性5人が踏切内外でたむろしていた。

 ドライバーは、踏切の左側にある細い路地に入ろうとしたが、道路右脇には大小の脚立4つが立てかけてある。一瞬、車をストップさせた。

 向かい側から踏切を渡ってきたバイクは、スイスイと路地に入って行く。しかし、車が曲がるには、脚立が邪魔だ。

 そこで、ドライバーは、いったんバックして、車の向きを変え、路地に入る。脚立があるので、車が通るのもスレスレの状態のようだ。やっと通り抜けて、奥の駐車場に入って行った。

 この40秒ほどの動画は、ドライバーなどが車の中から撮影したとみられる。2022年2月7月夕に撮ったと表示があり、投稿者は、通行の支障になっているのにもかかわらず、男性らが脚立を移動させようとする様子が見られなかったと不満を漏らした。少し車を止めて、男性らが移動させるのを待ったともいう。

 ただ、動画に映っている以外にも、鉄道ファンはたくさんいたといい、脚立の所有者が近くにいなかった可能性もあるとはしていた。

 動画は、2022年2月8日にツイッター上に投稿され、5万回以上も再生されていた。10日夕には、動画の投稿は削除されている。

JR四国「直接、住民から苦情が入ったことは最近ない」

 撮影に集まったファンらの一部に対し、マナーが悪いなどとして住民からクレームが入ることもあるのだろうか。

 この点について、JR四国の広報室は2月10日、J-CASTニュースの取材にこう答えた。

「最近については、工場に直接、住民から苦情が入ったことはないと聞いています。トラブルがあったという話も聞いていません」

 この場所は、JRの本線ではなく工場線が通っているとし、車両の修理や検査のために、多くても1日に数本通る程度だという。まったく通らない日もあり、踏切は、警報機や遮断機のない第4種になっている。

「電車の試運転などの内容によっては、工場の社員が踏切に立ち、電車の速度が速いときは、危ない行為を見つければ、注意しています。鉄道ファンの方は、観光列車や新車などターゲットとなる珍しい電車が通るときに来ますが、月に1、2回程度です。こちらでは案内していませんので、ファンのネットワークや雑誌などの情報から来られているのではないかと思います」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)



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