キエフのクリチコ市長は元ボクシング世界ヘビー級王者 侵攻ロシア軍に「他に選択肢はない。自分は戦う」

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キエフのクリチコ市長は元ボクシング世界ヘビー級王者 侵攻ロシア軍に「他に選択肢はない。自分は戦う」

2日、報道対応するボクシング元ヘビー級世界王者クリチコ兄弟の兄ビタリさん(左)と弟ウラジーミルさん(ロイター)

 2000年代、ヘビー級戦線を支配し、数々の強豪を倒してきた拳を、母国の市民のために振り上げた。

 「自分は戦う。我々は立たなければならない。ウクライナに栄光あれ!」。ロイター通信が英メディアを引用した報道によれば、キエフ市長のビタリ氏は強い決意を示したという。連日、SNSを更新し「7―Aのコシツェ通りにある住宅でロケット弾により3人が負傷し、そのうち1人は重傷を負った。救急車が行き交う。家が燃えている。破壊される脅威がある」などと記した。市民には自宅で待機するよう求めたが、一方でスムーズな避難のため、キエフ市内の公共交通機関を無料にした。「ウクライナだけではなく、ヨーロッパや世界にとっても大きな悲劇だ。我々はこの町を守るために全てを行う。忍耐と決意。団結と冷静な心が大事」などと強調した。

 ウラジーミル氏もまた、世界に「あからさまな国際法違反だ」と訴えた。過去に世界3団体のヘビー級王座を統一していた最強王者はロシアの攻撃に備えたため、今月初め、予備軍に登録した。「ウクライナの人々は強い。この恐ろしい逆境にあってもそれは変わらない」とSNSで強調し「ウクライナの戦争ではなく、プーチンの戦争。彼はウクライナ国家と人民の主権を破壊したいと明らかにしている。言葉の後にミサイルと戦車が続く。破壊と死がやってくる。血は涙と混ざる」などとつづった。

 ビタリ氏は「武器を取る」と約束し、「他に選択肢はない」と徹底抗戦の構えを見せた。だが、ロシア軍の素早い展開で、ウクライナ側の局面は刻一刻と悪化。キエフ市内が「戦時状態」と報告し、「破壊工作の部隊が既に市内に入っている」と述べた。

ロシア発表 200人以上殺害 ウクライナに侵攻したロシア軍部隊が25日、首都キエフに迫った。インタファクス通信によると、ロシア国防省は25日、キエフ中心部から北西に約30キロのホストメリ空港を空挺部隊で制圧、ウクライナ側の200人以上を殺害したと発表した。ウクライナ軍は近郊の3つの橋を爆破して抵抗し、攻防が続いている。

 ロシア軍はウクライナに3方向から侵攻。ベラルーシから侵攻したロシア部隊がホストメリに到達した。破壊工作を担うロシア部隊がひそかにキエフに侵入したとの情報もある。爆発事故を起こした北部のチェルノブイリ原発も制圧した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は25日の声明で、「これ以上の犠牲者が出ることを止めるため」交渉の席に着くようロシアのプーチン大統領に呼び掛けた。プーチン氏は中国の習近平国家主席との電話会談で、ウクライナ側とハイレベル協議をする意思があると伝えた。

 ◆ビタリ・クリチコ(兄) 1971年7月19日生まれ。50歳。96年11月プロデビュー。99年6月にWBO世界ヘビー級王座獲得(2度防衛)。04年4月にWBC王座獲得。08年にも再びWBC王座獲得し、9度防衛。12年9月の防衛戦が最後。戦績は45勝(41KO)2敗。キエフ体育大で体育学博士号を獲得。政党「ウクライナ民主改革連合(UDAR)」党首。14年、3度目の挑戦でキエフ市長に当選した。ニックネームは鉄拳博士。

 ◆ウラジーミル・クリチコ(弟) 1976年3月25日生まれ。45歳。96年アトランタ五輪スーパーヘビー級金メダリスト。2000年10月にWBO世界ヘビー級王座獲得、06年4月にIBF王座獲得、11年7月にWBAとの3団体統一に成功。17年に引退。戦績は64勝(53KO)5敗。ニックネームは鉄槌(てっつい)博士。

報知新聞社

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