加藤浩次
日本テレビ系情報番組「スッキリ」(月~金曜・午前8時)は6日、熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部の男性コーチが部員の生徒に暴行した問題で、学校側は5日、記者会見を開き、このコーチによる部員への暴力行為を24件確認したと明らかにしたことを報じた。5人が打撲などのけがをした。他のコーチの暴力も1件あったという。
この問題を巡っては、暴行の様子を撮影した動画がSNSに投稿され、4月20日に学校が事態を把握。動画ではコーチが部員の脚を蹴ったり、背中を殴ったりしていた。
問題発覚後、部員11人が動画投稿を謝る映像もSNSに掲載された。当初は生徒が自主的に撮影したとされていたが、学校側は会見で、段原一詞監督が撮影にあたり、マスクを外して名前を名乗るよう指示していたと明かした。
段原監督は4月25日の同番組に生出演。「責任はすべて我々大人にあります。申し訳ありませんでした」などと謝罪し、動画をアップした生徒は守らないといけないと明かしたが、その後の音声では自身を「被害者」と明かし、生徒を「加害者」などと指摘していた。
MCの加藤浩次は段原監督が生出演した経緯を「暴行動画が出た。その時に取材に阿部(祐二)さんが(熊本まで)行った。『スッキリ』のスタッフも行った。そのときにスタッフから生放送に出てくださいと言ったのではなく、段原監督から生放送で謝罪させてくれと言われたのは阿部さん間違いないですね?」と阿部リポーターに確認すると「間違いないです」と明かした。
その上で生出演時に加藤は「僕は何度も確認しました。SNSなどで拡散することがありますから、ここでうそを言うと大変なことになりますよとスタジオでも言いました。それは分かっておりますということで段原監督はあの発言をしている」とし生放送で段原監督が暴行は初めて見た、謝罪動画は生徒がアップしてから見たなどと虚偽の発言をしたことを振り返った。
その上で段原監督を加藤は「生放送のスタジオでうそを何個もついている。その時点で教育者として、もうダメです。会見うんぬんじゃない。話にならない。生放送に自分から出てきて謝罪したいとおっしゃって、僕は何度も確認しているのに結果としてうそをついている」などと憤り「結果としてうそをついているんじゃないんだよ。うそつきに来たんだよ。間違いないそれは。うそをついてそれで火消ししようと思った。でも結果、今の時代ですからSNSで拡散しますから。うそをつきにテレビへ来て、火消しをしにきた。それで何とか終わらそうと思ったけど、できなかっただけのこと。記者会見でああだこうだ言ってましたけど、ダメですよ話にならない」と断じていた。
報知新聞社