激しく炎が上がる笠間保育園(12日午前2時17分、三重県いなべ市で)=岩下亮撮影
12日午前0時頃、三重県いなべ市大安町門前の市立笠間保育園から出火。午前3時現在、木造平屋の園舎が燃えており、消防が消火にあたっている。いなべ署などによると、けが人や逃げ遅れの情報は入っていないという。
市のホームページなどによると、園舎は延べ約2000平方メートルで、2013年に完成。県産スギがふんだんに使われ、園児たちが木のぬくもりに触れられることが特長の一つだった。
午前2時過ぎ、現場には近所の住民らが駆けつけ、園舎全体から炎が上がり、消火活動が続く様子を固唾(かたず)をのんで見守っていた。
同園でパート勤務しているという60歳代女性は「立派な建物で、地域の人たちにとって自慢の保育園だった。本当にショック」と涙ぐんでいた。
現場は三岐鉄道大安駅の南東約1・2キロで、住宅や田んぼに囲まれている。