
畳平に向け、乗鞍スカイラインを走るバスの列(15日、高山市で)=尾賀聡撮影
冬季閉鎖されていた北アルプス・乗鞍岳(3026メートル)を走る岐阜県高山市の山岳道路「乗鞍スカイライン」(14・4キロ)の通行が15日、半年ぶりに再開された。昨年は前年の豪雨災害の影響で開通が2か月遅れたが、今年は2年ぶりに通常の開通となった。
環境保護のためマイカー規制が行われ、麓でバスに乗り込んだ観光客らは高さ5メートルにも及ぶ雪の壁や周囲の山並みを眺めながら、雲上のドライブを楽しんだ。
終点の畳平(2702メートル)で開かれた「山開き祭」では、関係者が山の安全を祈願。乗鞍エンジョイプロジェクト協議会の宮前勝会長は「入山者数をコロナ禍前の年間10万人まで増やしたい」と語った。毎年山開きに来ているという関市の会社員男性(46)は「年中行事が復活してうれしい」と話していた。