身を寄せ合うオグロプレーリードッグの赤ちゃん(20日、須坂市動物園で)=金沢ひなた撮影
長野県内各地の動物園で、この春誕生した動物の赤ちゃんが、来園者を楽しませている。
須坂市動物園(長野県須坂市臥竜)では、オグロプレーリードッグの赤ちゃん8匹が元気な姿を見せている。同園によると、赤ちゃんは3匹の母親から誕生し、父親は同じ。3月26日、人の親指ぐらいの大きさの赤ちゃん1匹が巣穴にいるのを飼育員が発見。その後、さらに生まれたとみられる。
赤ちゃんはしばらく巣穴の中で過ごし、5月11日から外に出始めた。現在は体長12~15センチ程度で、暖かい日中に活発に活動。赤ちゃん同士で遊んだり、餌の青草を食べたりする様子が見られる。
飼育員の平野愛実さん(21)は「ころころした見た目や、赤ちゃん同士でじゃれ合っている姿を見てほしい」と話し、前橋市から両親と訪れていた幼児(3)は「もぐもぐ食べている様子がかわいい。おうちに連れて帰りたい」と喜んでいた。
今月生まれ 今だけの姿…城山動物園
母ザルの手を離れて歩き出そうとするニホンザルの赤ちゃん(20日、長野市城山動物園で)
長野市城山動物園(長野市上松)では3~5月にかけ、ニホンザル、フサオマキザル、ニホンリス、シナガチョウ、オシドリの5種類の動物の赤ちゃんが誕生した。
黄色い体がひときわ目立つシナガチョウの赤ちゃん(20日、長野市城山動物園で)
ニホンザルの赤ちゃんは雄で、5月1日、雌の「リスボン」(10歳)から生まれた。身長は25センチほどとみられ、母ザルから毛繕いをされたり、母ザルにしがみついて移動したりする姿が見られる。
丸池で飼育されているシナガチョウの赤ちゃんは今月4日に孵化(ふか)した。同園は、母鳥の性格から抱卵しないと予想し、同じ時期に卵を産んだカモの仲間「バリケン」に托卵(たくらん)して孵化させた。成鳥の体は白いが、赤ちゃんは全身が黄色い毛で覆われ、池の周りを歩く姿がひときわ目を引く。
飼育員の葛城令奈さん(24)は「シナガチョウはたった3か月で親と同じ姿になってしまう。散歩感覚で見に来てほしい」と話していた。