ブルームバーグの長文記事は全部読んでしまう。
中国不動産各社、資金調達さらに困難に－安価なマネーあふれても
8/16(火) 14:12配信 Bloomberg
（ブルームバーグ）： 12兆4000億ドル（約1655兆円）規模に上る中国クレジット市場は安価なマネーであふれているものの、財務力が低下している借り手が増え、各社の資金調達は難しくなっている。
不動産債務危機と新型コロナウイルスの感染を抑えるロックダウン（都市封鎖）の影響を被っている国内経済を支えるため、中国当局は金融システムに潤沢な資金を供給。「トリプルＡ」格付けの人民元建て３年物社債の指標利回りは国債との比較で、2006年以降のデータで最も低い水準となっている。
ブルームバーグの中国クレジットトラッカーによれば、こうしたが７月の本土社債市場でストレス抑制に寄与した。中国人民銀行（中央銀行）は15日、減速する景気の浮揚を狙いに踏み切り、中期貸出制度（ＭＬＦ）の１年物金利を2.75％に引き下げた。同市場のデフォルト（債務不履行）額は今年75％減っている。債務返済期限を延長し正式な不履行を回避する建設会社が増えているためだ。
ただ、抱えているリスクが大き過ぎると投資家が見なす民間不動産会社の試練は増している。住宅の成約販売で中国上位50社の不動産開発会社が保有する傘下企業で、今年に入り元建て債発行にこぎ着けたのは28社だけだ。昨年の同じ時期と比べ38％少ないことをブルームバーグの集計データが示している。
中国恒大集団や上海世茂、陽光城集団といったデフォルトに陥った大手開発会社は起債市場から締め出されている。のアジアクレジット責任者ヘンリー・ロー氏は「セクター内で流動性をもっと高め得る追加行動が講じられるまで、不動産開発各社は試練にさらされ続ける」と述べる。
ローンを組んで購入した住宅が未完成だとして住宅ローンの返済をする動きが先月急速に広がった。約100都市の320を超えるプロジェクトが巻き込まれ、の可能性も高まっている。政策当局は資金難に陥っている不動産会社が開発していない土地を差し押さえ、捻出した資金で工事が止まっている住宅事業の完工に向け財務支援をする計画を。完工住宅の引き渡しが最優先課題となる中で、建設資金が細りつつあり、さらなる社債デフォルトのリスクを招いている。
こうしたこと全てが中国オフショア社債市場のストレスを高止まりさせている。同市場の規模は8700億ドルで、最大のジャンク（投機的格付け）債発行体は不動産会社だ。一連のデフォルトと債務返済先送りの中で、高利回りのドル建て債は７月に２月以来の値下がり率を記録。平均価格は最近、過去最安値を更新した。
中国恒大が以前から約束していた暫定再編計画を期限としていた７月末までに提出できなかったことで、デフォルトした借り手から資金をどの程度まで回収できるかを巡りオフショア投資は疑念を強めている。同社の計画は多くの投資家から、同じくデフォルトした同業他社の「ひな型」になると期待されていた。
学びがある！ 3
分かりやすい！ 12
新しい視点！ 2
ワトソン君大事な報道は、いつだってロイターとブルームバーグからです！
自転車操業の中でチェーンが外れた状態
黒井中国人民銀行がいくら金利を引き下げても、デフォルトに陥る企業の数を減らすだけであり既にデフォルトした企業は起債もできない。その結果多くの開発会社が資金調達困難となり、土地を仕入れることもできないから地方政府にも金が回らなくなる。その結果高利回りのドル建て債が暴落し始めたと。
ワトソン君いい話が1つもないですね・・・。崩壊は、もう止められないのでは？
黒井自転車操業と言うじゃん？今はその自転車のチェーンが外れてしまった段階と言えるね。いくらペダルを漕いでもチェーンが繋がってないから空回りするだけ。するとどうなる？
ワトソン君倒れるじゃないですか！
黒井そういうこと。機能不全となったギアを修復する余裕さえ中国にはない。やがて車輪の勢いが止まりズシーンと図体ごと倒れるだろう。それが崩壊の本番だ。
ワトソン君分かりやすい例えです！どうなるか、怖いですね・・・。
ワトソン君ネットユーザーの反応です！
・英語翻訳の文章なので仕方ないですけど、あちこちで必要な単語が抜けてます。誰も文章をチェックしないんですか？
ワトソン君終わりです・・・。
黒井少々読みにくいのはブルームバーグならではだよ。むしろ適当翻訳にすることで、大事な情報をこっそり限られた人にだけ伝えたいという消極的ながらも貢献する姿勢を見てとれる。
ワトソン君前向きな解釈ですね(笑)
ワトソン君中国の皆さん、世界に迷惑をかけたら領土で支払ってもらいます！さようなら！
