8月21日、ロシア国防省は、ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)を巡航ミサイル「カリブル」で攻撃し、米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」用のミサイルや欧米製の対空防衛システムを保管している弾薬庫を破壊したと発表した。写真は18日、ザポロジエ州の前線で撮影したウクライナ兵(2022年 ロイター/Dmytro Smolienko)
[21日 ロイター] – ロシア国防省は21日、ウクライナ南部オデーサ(オデッサ)を巡航ミサイル「カリブル」で攻撃し、米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」用のミサイルや欧米製の対空防衛システムを保管している弾薬庫を破壊したと発表した。
一方、オデーサ地方行政当局の報道官は、撃ち込まれたミサイルのうち2発は海上で撃墜し、3発が穀物庫に着弾したと通信アプリに投稿。死傷者は出ていないとした。
ロイターは戦況を巡る情報の真偽を確認できていない。
ロシア国防省はまた、ウクライナ南部へルソンでウクライナ側が配備していたM777りゅう弾砲2門と、南部ザポロジエのディーゼル燃料100トン超を貯蔵している燃料庫も破壊したと発表した。
ウクライナの独立記念日を24日に控え、東部と南部でロシア軍が攻勢を強めている。とりわけ欧州最大のザポロジエ原発からドニエプル川を隔てた対岸にあるニコポリへの激しい攻撃について懸念が強い。
ザポロジエ周辺での戦闘に加え、ロシア軍は20日にウクライナ第2の原発から近い南部ボズネセンスクも攻撃しており、原発事故のリスクが高まっている。
バイデン米大統領とジョンソン英首相、マクロン仏大統領、ショルツ独首相は21日に電話会談し、原子力施設の安全確保の重要性を強調した。
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