大統領室の金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長は2日、韓日首脳会談と関連し「(日本側と)具体的な時期を協議した」とし、今月中旬に米ニューヨークで開かれる国連総会期間中に首脳会談が行われる可能性を示唆した。
ハワイで行われた韓米日の安全保障担当高官協議を終えこの日帰国した金室長は仁川(インチョン)国際空港で記者らと会い、「韓日首脳会談の具体的な時期を話し合った」という質問に、「具体的な時期を話し合ったが現在明らかにする段階ではないようだ」としながらも「国連をはじめとする多国間会議を契機にするにせよ、その前後に必要ならば両首脳がシャトル外交の形で会って解決策を具体的に明らかにする機会があるだろう」と答えた。
今月中旬の国連総会を契機にした2国間会談の成功の可能性に対しても「可能性を開いている」と付け加えた。
韓日首脳会談は2019年12月に当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相が中国・成都で開かれた韓日中首脳会議の際に2国間会談をしてから一度も行われていない。今月中旬の国連総会で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相が会談する場合、2年10カ月ぶりの韓日首脳会談になる。
尹大統領は大統領選挙直後の3月11日の岸田首相との電話をはじめ繰り返し早期の韓日関係復元の必要性を言及してきた。6月にスペインのマドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の時も初の韓日首脳会談開催の可能性が提起されたが、当時参議院選挙を控えていた岸田内閣が首脳会談に積極的に臨まず正式な会談は実現しなかった。
金室長は今回のハワイでの安保トップによる会合で、米サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、日本の秋葉剛男国家安全保障局長とそれぞれ2国間および3カ国会合を進めた。