ロシア軍が占拠を続ける、ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所=ロイター
ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは1日、ロシア軍が占拠している南部ザポリージャ原子力発電所の所長がロシア側に拘束され、所在不明になっていると発表した。原発はロシアが9月30日に一方的な併合を宣言したザポリージャ州にある。
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エネルゴアトムによると、所長は30日午後、原発近くのエネルホダル市街に車で移動中、露側に車の停止を求められた。所長は目隠しをされた上で、連行されたという。ウクライナ外務省は「不当な拘束だ」と非難している。
ロイター通信によると、国際原子力機関(IAEA)は露側に事情の説明を求めた。
ザポリージャ原発は露軍が占拠した3月以降も、エネルゴアトムの職員が管理しているが、露国営原子力企業ロスアトムはかねて全面的な管理下に置く意向を示してきた。