爆発が起きたクリミア大橋を調べる当局者ら=クリミア大橋で2022年10月8日、Russian Investigative Committee提供・ロイター
2014年にロシアが一方的に「併合」したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ橋「クリミア大橋」で起きた爆発をめぐり、ロシアのプーチン大統領は8日、橋や電気と天然ガスをクリミア半島に供給するインフラの警備を強化するよう指示する法令に署名した。ロイター通信が露メディアの報道として伝えた。
【ヘリで消火活動…爆発したクリミア大橋の様子】
クリミア大橋はプーチン氏の肝いりで18年に自動車用、翌19年に鉄道用の橋が開通した。クリミア「併合」の象徴と言われ、露軍への兵器や物資を輸送する戦略的に重要なルートとされている。
ロイターによると、ロシア運輸省は8日夕、鉄道と一部車道の通行止めが解除されたと発表した。車道は片側交互通行となり、乗用車とバスの往来が認められた。トラックはフェリーを利用するという。【ベルリン念佛明奈】