ウクライナ国営の原発運営企業のトップは、ロシア軍が南部ザポリージャ原発から撤退の準備を進めている兆候がみられると明らかにしました。
これは、ウクライナ国営の原発運営企業「エネルゴアトム」のトップがウクライナメディアのインタビューに答えたもので、ここ数週間、ロシア軍がザポリージャ原発からの撤退の準備を進めている兆しが出てきたとの情報があるとしています。理由の1つとしてロシアメディアに“原発をIAEA=国際原子力機関に引き渡した方が良いかもしれない"という記事が掲載されるようになったことをあげ、その上で「ロシア軍は荷造りをしながら盗めるもの全てを盗んでいる印象だ」と話しました。
一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は28日、「ありもしない兆しを探すべきではない」と否定しています。
ザポリージャ原発をめぐっては、侵攻開始後まもなくロシア軍が占拠。敷地内への砲撃も相次いでいて、今月19日と20日には大きな爆発があり、ロシア・ウクライナ双方が相手方の砲撃によるものと主張しています。
TBSテレビ