ロシアのプーチン大統領は19日、国防相と外相を伴ってベラルーシを訪問した。提供写真(2022年 ロイター/Sputnik/Konstantin Zavrazhin)
[19日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は19日、国防相と外相を伴ってベラルーシを訪問した。旧ソ連の同盟国であるベラルーシにウクライナ侵攻に参加するよう圧力をかけるのではないかと懸念されている。
プーチン氏がベラルーシのルカシェンコ大統領と会談するためにミンスクを訪問するのは2019年以来初めて。プーチン氏は17日、ウクライナ軍事作戦の本部を訪れ、作戦の進め方についてロシア軍司令官らに提案を求めたが、プーチン氏のベラルーシ訪問は同日に発表された。
ロシアのショイグ国防相は今月3日に突然ベラルーシを訪問し、ベラルーシ国防相と協定に調印。協定の内容は明らかにされていない。
ロシア大統領府のペスコフ報道官はロシアのメディアに対し、ベラルーシはロシアの「第一の同盟国」としながらも、ロシアがベラルーシに圧力をかけてウクライナに対する「特別軍事作戦」に参加させようとしているとの考えは「愚かしく、根拠がない」と述べた。
ウクライナ軍のセルヒー・ナエフ統合司令官は、今回の会談が「ウクライナに対する作戦へのベラルーシ軍の幅広い関与」につながる可能性があるとの懸念を表明。ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は先週エコノミスト誌に対し、ロシア軍は東部、南部、もしくはベラルーシから、早ければ来年1月、もしくは来年春に実施する可能性のある大規模攻撃のために20万人の動員を準備していると述べている。
ロシアとベラルーシはベラルーシ国内に合同軍事部隊を設置し、数多くの演習を実施。先週はロシアの戦闘機3機と空中早期警戒管制機がベラルーシに配備された。