ロシア国内を輸送中の戦車の映像が拡散され、この戦車が1940年代に製造されたT-54とT-55だったことで物議を醸している。
ニューズウィークによれば、その戦車はロシア極東のアルセーニエフから列車で西に運ばれる最中だったという。オープンソース調査報道団体CITは「ロシアの戦車は多くが喪失した」と話している。
去年秋には1980年代に退役したはずのT-62が戦場に投入されたが、今回はさらに古いT-54が出てきたことでネットユーザーの間では失笑を買っている。「次はT-34か?それとも馬か?」と揶揄する声もある。
T-34は第二次世界大戦で使われたソ連の戦車だ。
ロシア軍を支持するネットユーザーの意見によれば「この戦車はおとりや検問に使われるだけ。砲弾だけは豊富にある」という。だが装甲が不十分なことから、より多くの犠牲者を出す可能性が高いと米国のシンクタンクは指摘している。
コメント欄では「何十年も雨ざらしで保管されていたのに、動くのがすごい」「対戦車ではガラクタでも、歩兵相手には十分脅威だ」「囮として発射地点を特定するために使うのではないか」と様々な意見が出ていた。「囮に使うのは人命軽視してるロシアだから」と批判する声もあった。(黒井)