大野氏当選に「全力尽くす」「すべて備えている」 埼玉県・上田知事インタビュー(下)


4期16年にわたる自身の県政を振り返る埼玉県の上田清司知事=県庁(竹之内秀介撮影)

 埼玉県の上田清司知事への単独インタビューでは、8月25日投開票の知事選対応などについても聞いた。(黄金崎元)

 --5選不出馬を表明した6月の記者会見で、次期知事選に出馬を表明している大野元裕参院議員(国民民主党離党、無所属)に「期待している」と語った。その理由は

 「政治家として鍛えられているからだ。与党の経験があり、政権政党の中で政務官を務めた。その後、野党に転落して政党の分裂劇もあるなど激動の中で政治活動をしてきた。そうした経験をしてきた人は強い。また、学識が高く経営者の顔を持つ。ライオンズクラブの役員も経験し、地域の人ともかかわり、すべてを備えている」

 --知事選に向けて大野氏との2連ポスターが各地に掲示されている。全面的に支援するのか

 「大野氏を当選させるために全力を尽くす。私は中途半端が嫌いだ。懸命に応援したい」

 --知事選には大野氏のほか、行田邦子参院議員(希望の党離党、無所属)や、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏らが出馬を表明している。知事職に欠かせない要素とは

 「知事として県は市町村と国をつなぐ役割がある。その仕組みを良く理解している人の方が円滑に交渉できる。大野氏が最もその素養を持っている。行田氏は一匹狼のような部分がある。党の役職でさまざまな意見をとりまとめた経験もない。政務官の経験もなく、省庁の仕組みを学ぶ機会を失っている」

 --政治経験のない青島氏は

 「千葉県の森田健作知事は衆院議員を務めた。神奈川県の黒岩祐治知事も政治のニュースキャスターだった。そういう意味で政治経験のない知事はいない。(青島氏は)スポーツ分野は強いかもしれない。今後、ラグビーワールドカップや東京五輪・パラリンピックがあるので適役だが、すでにお膳立てができている」

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