プーチン大統領がおびえて逃げ込む極秘「地下核シェルター」 ナワリヌイ氏らが動画で告発した「宮殿」とほぼ同じ場所


プーチン大統領がおびえて逃げ込む極秘「地下核シェルター」 ナワリヌイ氏らが動画で告発した「宮殿」とほぼ同じ場所

ロシアのプーチン大統領(古厩正樹撮影)

【画像】ナワリヌイ氏が告発した「プーチン宮殿」。円内が「地下トンネル」の入り口だという(ナワリヌイ氏のユーチューブから)

米ネットメディアの報道によると、シェルターはロシア南部の黒海に面するリゾート地、ゲレンジクにある。幅6メートルのトンネルが岸壁から2本掘られ、上部のトンネルは長さ約40メートル、下部は60メートルある。

トンネルの壁は厚さ38センチのコンクリート製で、下部のトンネルには照明、銅線などの導管を支えるケーブルラックの設備があるなど「爆風に耐える」「最悪の事態を想定した」設計とされる。給水や換気設備もあり、居住者は数日から数週間にわたり生活できるだけでなく、有事の際の「司令部」として利用可能な設備だという。

黒海沿岸の宮殿地下

実はこのシェルター、ウクライナ侵略前年の2021年に反体制指導者ナワリヌイ氏らが動画で告発した「プーチン宮殿」とほぼ同じ場所だ。約1400億円もの建設費を投じた宮殿から、地下約50メートルのシェルターまでエレベーターでつながれているという。ナワリヌイ氏も動画で、2本のトンネルの存在や、岸壁にある入り口や、トンネルの存在を指摘していた。

プーチン氏の核シェルターは、判明しているだけでも中部ウラル山脈にあるヤマンタウ山、シベリア北西部のヤマル半島にあるサベッタ、カザフスタン国境に近いアルタイ山脈など複数あるとされる。

英紙デイリー・メール(電子版)はウクライナ侵略開始直後の昨年3月、プーチン氏が「核戦争を生き延びるために設計されたシベリアの『地下都市』に家族を移送している」などと伝えた。英紙デイリー・ミラー(同)も「地下壕から戦術核攻撃の開始を準備している」と報じた。

戦術核使用を示唆するなど、「脅す側」のプーチン氏だが、自身も核におびえているのか。筑波大学の中村逸郎名誉教授は「一連の施設は核で欧米に対抗する意思を持つプーチン氏が非常時に備えるだけでなく、反体制派や民衆の反乱などを恐れ、居場所を特定されないように複数に設置している可能性もある。神経質な性格の表れともいえるが、反プーチン派の動きも取り沙汰されるなか、追い詰められて施設に移る日は近いのではないか」と分析した。



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