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ジャーナリストの須田慎一郎が6月19日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。日銀の金融政策決定会合で決定した大規模な金融緩和策の維持について解説した。
日銀が金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決定
金融政策決定会合をうけて記者会見に応じる日銀の植田和男総裁=2023年6月16日午後、日銀本店 写真提供:産経新聞社
日本銀行は6月16日までの2日間、金融政策決定会合を開き、長期金利と短期金利に操作目標を設ける大規模な金融緩和策の維持を全会一致で決めた。長期金利の変動幅についてもプラスマイナス0.5%程度と、これまでの内容を維持する。
飯田)植田和男総裁が4月に就任後、2回目の会合でした。
須田)基本的に日銀は、短期金利に関して責任を持ちます。短期金利とは何かと言うと、1年未満の金利です。
飯田)1年未満の金利。
須田)かつては公定歩合という制度があり、ここから発想して、短期金利の守護神と呼ばれていました。長期金利は本来なら日銀の仕事ではないのです。
黒田前総裁路線をとりあえず踏襲
須田)なおかつ、アカデミックサイドからのアプローチによれば、日銀は長期金利の操作はできないという前提があるようです。なぜこういうことを言っているかというと、植田日銀総裁はその立場に立つわけです。結果的にイールドカーブ・コントロールは、長短期金利のコントロールなので、黒田前総裁は長期金利も一定程度の水準に維持しようとしました。
飯田)黒田前総裁は。
須田)植田さんが就任し、それは無理だという方向で解除されるのかどうかが、1つの大きな焦点になっていましたが、とりあえず黒田路線を踏襲する。イールドカーブ・コントロール路線についても、内心では否定的なのだと思いますが、とりあえず続けていく形を取るのでしょう。
チャンス待ち政策 ~財政出動や外的な経済環境の変化である「チャンス」がくるまで低金利政策を続ける
飯田)足元の経済を見ていると、急激に変えるわけにはいかないのですか?
須田)加えて低金利政策、異次元の金融緩和政策というのは、これだけだと景気回復にはつながらない。これをもって景気回復を実現することは、まず不可能だという結論に至ったのです。
飯田)低金利政策だけでは。
須田)9年~10年やってみて結果が出なかったので、そのような結論に至るのは当然です。足りなかったのは「財政出動だ」という認識で、植田さんを含め、いまの日銀は一致している。金融緩和政策と言うと、チャンス待ち政策なのです。
飯田)チャンス待ち。
須田)チャンスがきたときに景気回復を実現していく。チャンスとは財政出動、あるいは外的な経済環境の変化になるのだと思います。それまでは低金利政策、異次元の金融緩和政策をずっと続けていくというのが、現状の金融政策のベースです。
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