岸田内閣の支持率「続落」で〝青木率75%〟の意味 「参院のドン」の経験則にみる「解散」と「岸田おろし」は紙一重!?

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「青木率」で知られる青木幹雄元官房長官。岸田首相の解散判断が注目だ

岸田文雄内閣の支持率が「続落」した。先週、FNN・産経新聞と朝日新聞が4ポイント、共同通信が6ポイント、そして、毎日新聞が12ポイント下落した。今週も続いて、日経新聞が8ポイント、読売新聞が15ポイントも下落した。

【表でみる】下落が止まらない岸田文雄内閣の支持率

続落の理由は、マイナンバーカードの相次ぐトラブルが大きいが、それだけで15ポイント(読売)も下がらない。おそらく、このほかに長男の不祥事、少子化対策、公明党との連立、それにLGBT法など、それぞれに反発した人たちが離れているのだと思う。

月曜日の夕刊フジも指摘していたが、筆者が最近気になったのはラーム・エマニュエル駐日米国大使がLGBT法案に露骨に介入したのに続いて、今度はジョー・バイデン大統領が日本の防衛費増額について、「私が説得した」と述べたことだ。

この2つの出来事は、岸田首相がバイデン政権に完全にナメられているということではないか。これに怒っている国民も多いはずだ。

先日、元官房長官の青木幹雄さんが亡くなった。一緒に酒を飲みに行くと、「ほら食べなせえ、食べなせえ」と、田舎の親戚のおじさんのようにニコニコしながら料理を勧めてくれたのをよく覚えている。

この人は温和な風貌ながら「参院のドン」として引退後も政界に強い影響を及ぼしたのだが、「青木率」という数字でも有名だった。

これは「内閣支持率」と「政党支持率」を足した数(青木率)が50を切ると政権はもたない。もう一つは、解散したら「青木率」を「現有議席」にかけた数が獲得議席というものだ。

これには科学的な根拠はなく、ただ青木氏の長年の経験則らしいのだが、結構当たるのだ。

今回の読売の内閣支持率は41%で、自民党の政党支持率は34%なので青木率は75%ということになる。他社も、調査法が違う毎日がやや低い以外は75近辺だった。

この数字は「政権はもうもたない」というほど悪い状況ではないが、解散すると議席数は75%になってしまうのでこのままでは解散しにくい、ということを表している。

そうであるならば、今後支持率が再び上向けば、秋の解散は十分にありうるということだ。逆に、さらに10ポイントでも下がって青木率が50に近づくと、「岸田おろし」が始まるかもしれない。つまり支持率のトレンドを見ていれば解散するのか、岸田氏がおろされるのか、あるいはどちらもないのかが分かる。

「ポスト岸田」に一番近いのは、世論調査では、河野太郎デジタル相がトップなのだが、永田町では茂木敏充幹事長だと見られている。青木氏は生前、茂木氏とは同派閥ながら折り合いが悪いと言われてきたので、青木氏の死去により、茂木氏の力は強まったとの見方もある。青木氏は今の政局を、天国でニコニコしながら眺めているのだろうか。 (フジテレビ上席解説委員 平井文夫)

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