「あの世で会おう」40年の老老介護の末に妻を手にかけた82歳の男との面会録 記者に語った後悔

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■「私の心が弱かった証拠だよ」40年介護“妻殺害” 男が記者に胸中語る

「部屋へお入り下さい」

小田原拘置支所の待合室にアナウンスが流れた。
金属探知機をくぐり抜け面会室へ。無造作に置かれたパイプ椅子に座り男が来るのを待つ。
1分ほど経っただろうか。突然扉が開き、白いTシャツ姿の高齢の男が刑務官に連れられ入ってきた。藤原宏被告、82歳だ。背筋は伸び、しっかりとした足取り。とても82歳には見えない。

藤原被告はこちらの様子を伺い、じっと見つめている。

記者
「初めまして。TBSの桝本です」

藤原被告
「メディアはあんまり来ないから、びっくりしちゃったよ。いきなりこんな時間に面会に来るなんて・・・。裁判も始まってるし」

腹から出される藤原被告の声は、アクリル板越しでもはっきり聞き取れるほど力強いものだった。

藤原被告は去年11月、神奈川県の大磯港で長年連れ添った妻の照子(てるこ)さん(79)を車いすに乗せたまま岸壁から海に突き落とし、殺害した罪に問われている。

記者
「老老介護が社会的な問題となっていますが、今回自身が起こしてしまった事件について何か思うことはありますか?」

藤原被告
「私がやったようなことがたくさん起きたらだめでしょ。私の心が弱かった証拠だよ。自分の家内を殺してしまったんだもん」

これまでの裁判で弁護側は「40年来、ほぼ1人で介護をしてきた」と主張している。冒頭陳述では藤原被告が「介護を1人ですると決意した」としていて、その経緯を次のように明かしている。

■「体の続く限り、私一人で介護する」仕事に追われ気づかなかった妻の異変と被告の決意

藤原被告が妻・照子さんと出会ったのは今からおよそ55年前。
当時、大手スーパーのバイヤーとして仕事に没頭していた藤原被告は出張も多く、月の半分近くは家を空ける生活。家事は照子さんに任せっきりだったという。そんな矢先、生活が一変した。
1978年、照子さんが自宅で倒れ脳梗塞と診断された。そして、左半身不随となった。藤原被告が39歳、妻照子さんが37歳の時だった。

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