台風7号まとめ:記録的な大雨と続く台風シーズン、南の海上でまとまる雲も

画像:tenki.jp

台風7号は近畿地方を縦断し、東海や近畿、中国地方では記録的な大雨となりました。土砂災害や浸水害などの被害が相次ぎました。しかし、台風シーズンはまだ続いており、日本の南の海上にはまとまっている雲が見られます。

台風7号:今年初の上陸と記録的な大雨

画像:tenki.jp

台風7号は8日午前9時に南鳥島近海で発生しました。その後、本州の南の海上を北上し、15日午前5時前に和歌山県潮岬付近に上陸し、午後1時頃に兵庫県明石市付近に再上陸しました。今年初めて上陸した台風となりました。

東海や近畿、中国地方、四国を中心に台風本体や周辺の活発な雨雲がかかり、記録的な大雨となりました。三重県大台町では24時間の雨量が605.0ミリで、平年の8月の雨量を上回りました。岡山県鏡野町上齋原では534.5ミリ、鳥取県鳥取市佐治では515.0ミリの観測史上最高値が記録されました。鳥取県では一時的に「大雨特別警報」が発表されました。土砂災害や浸水害などの被害が相次ぎました。また、風速も強まり、神戸市では35.7m/s、奈良市では28.7m/sの最大瞬間風速が観測されました。奈良市ではゴルフ練習場のネットが倒れるなどの被害も発生しました。

16日も台風7号の影響続く

画像:tenki.jp

台風7号は15日夜に日本海へ抜け、16日には本州から離れていますが、台風の南側のアウターバンド(外側の雨雲)が岐阜県や静岡県などで激しい雨をもたらしました。土砂災害には引き続き警戒が必要であり、低地の浸水や河川の増水や氾濫にも警戒が必要です。危険な斜面や増水した川には近づかないようにしましょう。

台風は17日までに日本海北部で温帯低気圧に変わる予定です。北海道の日本海側では17日に非常に強い風と荒れた海の予報が出ています。風や高波には十分に注意しましょう。

南の海上にまとまる雲

画像:tenki.jp

気象衛星画像からは、日本の南の海上に発達した白い雲がまとまっている様子が確認できます。これらの雲は今後、熱帯低気圧や台風などの熱帯擾乱に発展する可能性があります。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の予測によれば、赤い斜線や赤色で示された日本の南の海上では、9月5日頃までに台風や熱帯低気圧が発生しやすいと予測されています。

今後の情報には注意してください。

9月も台風シーズン

画像:tenki.jp

台風シーズンはまだ続きます。平年の台風発生数を見ると、8月が最も多くの5.7個であり、次いで9月が5.0個となっています。また、8月と9月の平均台風接近数はともに3.3個で、一年の中で最も多くなっています。昨年は9月に6つの台風が日本列島に接近しました。

引き続き、台風への備えを忘れずにしてください。


日本ニュース24時間では、最新のニュースや天気情報をお伝えしています。