キムタクのCMには痛々しい要素が…広瀬すずとのマックカフェ、オープンハウスでの「地底人」

若々しさを演じる姿が心苦しい

マクドナルドのCMにおける木村拓哉の姿は他とは対照的です。キムタクがビジネスマン風のキャラで鈴木京香と会議をする「おひる、食べた? 張り合う2人」のCMはまだ年相応と言えますが、問題は広瀬すずとのマックカフェ「マックにいちごのフラッペがやってきた」のCMです。広瀬が持つ「ホワイトチョコストロベリーフラッペ」をじっと見つめるキムタク。その後、「チューーー」と幸せそうな表情で飲む広瀬に対し、キムタクは袋から「ホワイトチョコストロベリーフラッペ&マカロン ラズベリー」を取り出し、マカロンをわんぱくに頬張りながら「何これ、幸せじゃん」と言います。

前回の「マックにフラッペがやってきた」のCM同様、今回のCMにも違和感を覚えます。50歳のオッサンがフラッペを若い娘と競い合ってまで飲むか、という問題です。キムタクが必死に若々しさを演じようとしている姿は心苦しいです。

さらに、キムタクが地底人に扮して女子高生と会話するオープンハウス「地底人現る」のCMも同様です。キムタクが地底人の着ぐるみを着て土から顔を出しますが、鼻を黒く塗って頑張ってはいるものの、女子高生とのやりとりに力が入り過ぎて笑えません。

オープンハウスのCMでは、織田裕二が犬の「ジョン」に扮したシリーズや、長瀬智也がランドセルを背負って「小学生」に扮したシリーズ、柄本明の「座敷童子」編などが面白かったのですが、今回のCMはそれほどインパクトがありません。若い子と共演することで若さをアピールしようとしているようですが、それは逆効果ではないでしょうか。

織田がドラマ「シッコウ!!」で脇役を演じて評価されているように、キムタクも無駄なプライドを捨てて年相応を目指すべき時期ではないでしょうか。

(桧山珠美/コラムニスト)

広瀬すずと鈴木京香、マクドナルドのCM

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