阿波おどりのプレミアム桟敷席で建築基準法違反、実行委員会のトップが陳謝

建築基準法に違反した阿波おどりのプレミアム桟敷席

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徳島市で開催された阿波おどりを主催する「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」の定期会合が4日、市内で行われました。この会合で、1人あたり20万円のプレミアム桟敷席が建築基準法に違反した状態で運営されていた問題について、弘田昌紀委員長代行(徳島市文化振興公社理事長)が「購入いただいたお客様をはじめ、関係者の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしまして、深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。

市幹部や市議、踊り手団体、地元経済界の代表が参加

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実行委員会は市の幹部や市議、踊り手団体、地元経済界の代表で構成されています。この定期会合には、オンラインを含めた23人の委員が参加しました。

プレミアム桟敷席の問題

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今年初めて設置されたプレミアム桟敷席には、上がるための階段の幅が建築基準法で定められた要件に満たないという問題がありました。先月12日から14日にかけて開設された時点では、市の検査が完了せず、違法な状態で利用されていました。企画や販売を担当した東京都のレジャー予約サイト運営会社「アソビュー」は、事実を認め、購入客22組への全額返金を発表しています。

弘田氏がプレミアム桟敷席の開設を決定

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会合では、実行委が市にぎわい交流課による報告がありました。階段の幅の不足などを考慮し、警備員の増員など独自の安全対策を施した上で、弘田氏がプレミアム桟敷席の開設を最終決定したと説明しました。

委員からの意見:アソビューと実行委の責任を明らかにすべき

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委員からは、「我々の判断を仰ぐことも必要だったのではないか」との意見や、「アソビューと実行委の責任を明確にすべきだ」との意見が出されました。

台風による踊りの開催に関する意見

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また、台風7号の接近に伴い、14日の夜にも踊りが行われたことについて、委員からは、開催中止の判断をするためのマニュアルを整備する必要性が指摘されました。

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