「浮輪!」と遠くで声、男性が駆け付けると叫ぶ少年「もう1人いる」…海に沈む中学生を間一髪救助

救助された中学生の感謝状を受け取った晴山さん

晴山泰宏さん(49才)は、岩手県久慈市内の海水浴場で、溺れていた地元の男子中学生を救助したことで、岩手県警久慈署から感謝状を贈られました。男子生徒は一時意識不明になりましたが、現在は学校に通えるほどに回復しています。晴山さんは素早い行動によって命を救ったのです。

岩手県久慈市の舟渡海水浴場での救助劇

7月27日の午後1時半頃、晴山さんは家族と一緒に訪れていた舟渡海水浴場で、「浮輪!」と遠くで叫ぶ声を聞きました。すぐにその声の方向へ駆け付けると、少年が別の男性に抱えられており、「もう1人いる」と叫んでいました。晴山さんは迅速に海に潜り、海面から2〜3メートル下に沈んでいた男子生徒を発見しました。そして、監視員のボートに男子生徒を担ぎ上げて助けました。

危険な状態からの回復

男子生徒は救急搬送後も命に危険が及び、医師からは「少しでも遅かったら助からなかった」と告げられました。先月下旬、男子生徒は家族と一緒にお礼を言いに晴山さんを訪れ、お礼の握手を交わしました。

晴山さんへの感謝とエール

岩手県久慈署の岩間茂署長は、「晴山さんの機転と勇気ある行動に感謝します。将来有望な生徒を救っていただき、本当にありがとう」と述べました。晴山さんは再び少年と再会し、ほっとした気持ちでいっぱいでした。「事故の影響を抱えず、元気に頑張って欲しい」と話しています。

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記事の出典元: 日本ニュース24時間