【ソウル=名村隆寛】韓国南東部の釜山(プサン)市は28日までに、日韓関係が改善するまでの日本との行政交流中断を決めた。聯合ニュースが伝えた。
長崎市で27、28日開催で予定されていた釜山東亜大学のテコンドー公演が中止。8月に計画されていた朝鮮通信使の復元木造船の対馬寄港も中止になっている。今後は公務の訪日も制限されるという。
釜山市は「日本の不当な経済報復措置を知らしめ、文在寅(ムン・ジェイン)政権と共同で対応するため」と説明している。文氏の与党「共に民主党」に所属する呉巨敦(オ・ゴドン)市長は、市主催の日韓交流行事の全面見直しを表明していた。
釜山市との日韓関連行事では、在釜山総領事館前への慰安婦像設置をめぐり、日本政府が2017年1月から現在に至るまで、総領事館職員による市関連行事への参加を見合わせる対抗措置をとっている。