ウクライナの戦場を支配する砲兵、クラスター砲弾とM109A6が効果的

ウクライナ東部の戦場では、砲兵の力が大いに発揮されています。特に、クラスター砲弾とM109A6の組み合わせは非常に効果的な戦術として知られています。

砲兵の優位性

アンドレイ・グルレフ下院議員は、クラスター砲弾による攻撃がロシア軍に大きな損害を与えたため、彼らが撤退を余儀なくされたと述べています。また、敵の自走砲は射撃後に移動するため、捕捉が非常に困難だとも指摘しています。

シュート・アンド・スクートに優れた自走砲とクラスター砲弾の組み合わせ

動画では、M109A6が強力な兵器であることと、クラスター砲弾を使用していることが紹介されています。敵が散開して攻撃してくる場合、一人ひとりを攻撃するよりも、クラスター砲弾を使用して広範囲を制圧する方が効率的だと言われています。実際、クラスター砲弾とM109A6の組み合わせは、ロシア軍に後退を強制し、反撃を遠ざける効果があるとも示唆されています。

クラスター砲弾の威力

クラスター砲弾には複数の子弾が内包されており、「1発で制圧できる地表の範囲」が通常の砲弾よりも広範囲だと言われています。そのため、ウクライナ軍がこれまで使用していた人海戦術も効果を失い、火力支援も自走砲主体に切り替わったのです。敵が砲弾の餌として攻撃を誘った場合でも、敵自走砲が陣地を変更してしまうことが多く、効果的な射撃が行えないのです。

戦車の役割の変化

ウクライナ軍の戦車兵は、レオパルト2A6の速度、精度、照準、装甲の点での優れた性能を高く評価しています。しかし、現在の戦場では視覚監視が厳重に行われており、直接の戦車同士の遭遇戦が少ないため、火力支援の要請があればすぐに砲弾が降ってくる状況です。そのため、戦車同士の対戦車戦闘の機会は非常に限られています。

米国の支援

ウクライナに対する米国の支援も続いています。クラスター砲弾の活躍を受けて、米国では同様のATACMS(Advanced Tactical Missile System)の提供を検討しています。また、ウクライナへの支援パッケージも発表され、その中にはM109A6も含まれているそうです。

この戦場での戦いはまだ続いていますが、砲兵の力がいかに重要かが浮き彫りになっています。クラスター砲弾とM109A6の組み合わせは、敵に対して効果的な戦術として今後も注目されるでしょう。

※記事の引用元: 日本ニュース24時間