(画像提供: TBS NEWS DIG)
中国で開催されているアジア大会において、インドの選手3人が出場を拒否され、インド政府が「差別的な扱いを断固拒否する」と抗議声明を発表しました。背景には、両国の領有権を巡る対立があるとみられています。
アジア大会への出場が阻まれる
アジア大会は中国の杭州市を中心に開催され、45の国と地域から1万人以上の選手が参加しています。しかし、インドのメディアによれば、武術競技に出場予定だった3人のインドの選手は、必要な書類を受け取ることができなかったとのことです。
これらの選手は、中国とインドが領有権を争っている国境地帯にあるインド側のアルナチャルプラデシュ州の出身です。
インド政府の抗議声明
インド外務省は22日、選手が中国によって出場を拒否されたと主張し、「居住地や民族に基づく差別的な扱いを断固拒否する」として、中国側の対応に抗議しました。
さらに、インド外務省は「アルナチャルプラデシュ州はインドにとって不可欠であり、譲ることはできない」と強調しました。
また、中国への抗議として、予定されていたスポーツ担当相の中国訪問を取りやめることも発表されました。
中国政府の反応
これに対して、中国外務省の報道官は22日、「開催国として、すべての国の選手が合法的な書類を持ってアジア大会に参加することを歓迎する」と述べつつも、「中国政府はいわゆるアルナチャルプラデシュ州を認めていない。中国の領土の一部だ」と主張しています。
以上が、アジア大会でインド人選手の出場が拒否され、インド政府が抗議声明を発表した経緯です。
※本文中の情報は、TBS NEWS DIGを参照し、日本ニュース24時間で独自に再構成したものです。
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