ため池の腐敗臭、“鳥インフルで41万羽埋めた穴”から液体漏れか?

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こんにちは、みなさん。日本ニュース24時間の記者です。今回は、鹿児島県出水市で起きた驚くべき出来事についてお伝えします。ため池から発散される腐敗臭について、新たな情報が入りました。果たしてその真相とは?

作業に遅れ

出水市野田町下名に位置するため池は、美しい水田や住宅が囲んでいます。このため池は周囲約140メートルで、木々に囲まれています。

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昨年12月中旬、住民から「悪臭がする」との苦情が鹿児島県に寄せられ、担当者が調査に向かいました。すると、ため池の水面には白っぽい膜状のものが覆い、腐敗臭が漂っていたのです。私も何度か現地を訪れましたが、初夏まで驚くほど不快な臭いが立ち込めていました。

近くの養鶏場では昨年11月下旬に鳥インフルエンザが発生し、約41万羽の鶏と卵が殺処分されました。埋却されたのは、ため池から約300メートル離れた場所にブルーシートを敷いた深さ5メートルの穴です。ところが、その後、埋却物を含んだ液体が地中を通ってため池に流れ込んだことが判明しました。

鹿児島県は今年1月、住民に埋却物の移設を通知しました。当初は3月に完了する予定でしたが、埋却工法の検討などで作業が遅れてしまいました。しかし、ついに25日、新しい埋却地で重機を使って移設作業が開始されました。県畜産課は「早く完了できるように進めたい」とコメントしています。

自治会長の男性(65)は「次の鳥インフルエンザの時期までには終わらせて、元の状態に戻してほしい」と願っています。

農家の不安

ため池から流れ下る汚水は、近くの川と合流します。地元の農家5戸は、この川から水を取ってコメを作ってきました。

一人の農家の男性(66)は、今季、水質や臭気に不安を感じ、別の小川にポンプを設置しました。彼は管で水を迂回させ、5つの水田に水を流しています。男性は「台風などで川の水があふれれば、汚水が田に流れる恐れがある」と心配そうに話していました。

ここまで、鹿児島県出水市で起こったため池の腐敗臭についてお伝えしました。新たな埋却地での移設作業が進んでいる一方、農家の不安も解消されません。今後の状況に注目です。

もっと詳しく知りたい方は、こちらから詳細をご覧ください。

素敵な一日をお過ごしください!