北朝鮮の農業状況について、最新の報告が入ってきました。今年は金正恩政権が農業に力を入れ、食糧増産を目指していましたが、営農資材の不足が深刻な問題となっています。以下では、現地での調査結果を報告します。
金正恩政権の増産方針
今年の農業において、金正恩政権は食糧増産を最優先課題と位置づけています。労働党中央委員会の各種会議でも農業問題が重要視され、国民総動員体制で増産に取り組んできました。現在、全国の協同農場で収穫が行われています。
天候は良好だが資材不足が深刻
今年は天候が比較的良好であり、一部の農場では若干の収穫増が見られました。ところが、営農資材の不足が深刻な問題となっています。農場員によると、不足している物資はビニール薄膜、肥料、輪転機材の付属品、燃油などです。また、農民たちの消費物資も不足しており、まともな靴を履けないため、ゴム靴が臨時に供給されています。
収穫量には不確定要素がある
今年のトウモロコシの収穫量については、まだ正確な数値が出ていません。一部の分組では、昨年よりも若干増えたという報告がありますが、未熟なものや盗難による流失もみられ、最終的な結果はまだ分かりません。ただし、北朝鮮では通常、1町歩当たり6~7トンのトウモロコシ収穫量があるため、今年の作況は不作と言えるでしょう。
まとめ
今回の報告では、北朝鮮の農業状況と営農資材不足について報告しました。金正恩政権の増産方針にもかかわらず、営農資材の不足が深刻な課題となっています。収穫量の詳細な情報はまだ分かりませんが、今後の状況に注目が集まっています。
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