最近、パレスチナ自治区ガザ情勢が緊迫しており、イランがガザを実効支配するイスラム組織ハマスを側面支援するために軍事介入するのではないかとの懸念が広がっています。
現在、イランの影響下にあるレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラとイスラエル軍の間では、限定的ながら攻撃の応酬が続いており、エスカレートする可能性が高まっています。
イラン外務省によると、アブドラヒアン外相はカタールでタミム首長と会談しました。イスラエルによる無防備な市民への攻撃が続く限り、「状況を制御し拡大を防げるか、誰も保証できなくなる」と訴えました。
米ネットメディア「アクシオス」によれば、アブドラヒアン氏は先日、ベイルートで国連関係者と意見を交換しました。その際、イスラエル軍による地上作戦はイランにとって「越えてはならない一線だ」との考えを示したとのことです。
また、アブドラヒアン氏はカタールを訪れてハマスの最高指導者であるハニヤ氏と会談しました。彼はハマスによる7日のイスラエルへの大規模攻撃を「歴史的な勝利だ」と賞賛し、今後もハマスへの協力を続ける姿勢を示しました。
イスラエルとレバノンの境界一帯では、砲撃などの攻撃が相次ぎ、13日にはレバノン側でロイター通信の映像記者が被弾して命を落とすなど、双方に犠牲者が出ています。ヒズボラの幹部は13日に「適切な時に行動する準備は万全だ」と発言し、イランの意向次第で攻撃をさらにエスカレートさせる可能性があります。
イランはシリアのアサド政権との関係が深く、同国から何らかの攻撃を仕掛ける可能性も否定できません。先日、イスラエルはシリアの首都ダマスカスの空港の滑走路にミサイルを撃ち込み、また北部アレッポの空港も攻撃したとされています。これらの攻撃はイランに対するけん制の一環と考えられています。
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