名古屋市が進める名古屋城天守閣の木造復元事業を巡り、市は5日、埋蔵文化財の調査や保存に向けた議論を加速するため、有識者による部会を年内に新設する方針を明らかにした。
地下に残る遺構の発掘や出土品の保存については別の有識者会議「石垣部会」で話し合われている。同部会は市が提示する石垣の保存方法に反対しており、復元事業は難航している。同部会で取り扱う議題の一部を新設する部会に引き継ぐとみられる。
市はこの日、石垣部会を市内で開き、石垣保存の手順を説明。委員からは「復元ありきだ」などとの批判が相次いだ。