ロシアの安全保障会議で行われた調査によると、ロシア軍は2022年の1月から10月までに約38.5万人を動員し、毎日1,600人以上が軍の契約に署名していると報告されました。この数字が事実なら、ロシアはウクライナでの損失を十分にカバーできるだけの兵力を確保したことになります。
2024年には40万人の兵力が確保可能
もし今後も同じペースで動員を続けることができれば、2024年までにロシア軍は新たに40万人の兵力を確保することができるでしょう。現在のロシア軍の体制は、2017年までに90万人体制で構成されており、その後、さらなる拡大が行われました。2023年から2026年にかけて、ロシア軍の規模は150万人体制にまで拡大される予定です。
ロシア軍の兵力増強ペースに注目
ロシア軍の兵力増強について、メドヴェージェフ元大統領が言及して注目を集めています。彼は「ロシア軍には約38.5万人の新たな兵士が入隊した」と明かしました。この数字が本当であれば、ロシアはウクライナでの損失を十分にカバーできるだけの兵力を保持していることになります。
兵力増強による供給能力の向上
ロシア軍の死傷者数は、諸説ありますが、戦力密度の変化は見られません。ロシアは兵士の供給能力を維持することで、損失をカバーしています。この兵力増強が同じペースで続く限り、2024年までにさらに40万人近くの兵力を確保することができるでしょう。
徴兵と契約軍人の違い
ロシア軍に入隊する兵士は、徴兵制度によって召集される場合と、契約軍人としてロシア国防省と契約を結ぶ場合があります。契約軍人は自発的に参加する職業軍人であり、待遇面では徴兵兵士と同等です。志願兵もいくつかのカテゴリーに分けられており、「ストームZ(懲罰部隊)」は志願兵で構成されたボランティア部隊です。
メドヴェージェフ元大統領が明かした「38.5万人」の数字は、春の徴兵や秋の徴兵とは別物であり、国外への派遣はありません。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России