プーチン氏、リベラル派と会談 大統領選前に異例、臆測も ロシア

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ロシアの政治情勢に異変が起きています。ロシアのリベラル派野党「ヤブロコ」の創設者であるグリゴリー・ヤブリンスキー氏が、ロシア大統領のウラジミール・プーチン氏と会談したことが明らかになりました。この会談には大きな注目が集まり、さまざまな憶測が飛び交っています。

プーチン氏の異例な行動

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻が進行している中でも、与党や政権に従順な「体制内野党」以外の政治家と会うことはほとんどありません。そのため、プーチン氏とヤブリンスキー氏の会談は極めて異例な出来事と言えるでしょう。

プーチン氏のコメントを避ける

タス通信によると、プーチン大統領報道官のペスコフ氏はこの会談に関して「何もコメントしない」と回答しました。一方、ヤブロコは「大統領選については議論していない」と主張していますが、その内容に関しては憶測が広まることでしょう。

ヤブリンスキー氏は2018年の大統領選挙で5位になっています。彼は来年の選挙に再び挑戦する可能性があると公言しており、「1000万人分の推薦署名が集まれば立候補を検討する」と述べています。一方で、反体制派の指導者であるアレクセイ・ナワリヌイ氏は前回の選挙で立候補を認められず、禁錮19年の判決を受けて収監中です。

プーチン氏の圧勝が予想される選挙

次期の大統領選挙では、現職のプーチン氏が出馬し圧勝することが既定路線とされています。しかし、もし「無風選挙」となり投票率が低下した場合、プーチン氏の「絶対得票率」は減少することになります。そのため、政権は投票率を上げることが最優先事項となっています。そして、ヤブリンスキー氏の参加によって投票率が押し上げられる可能性もあるのです。

ヤブロコの主張と今後の展望

ヤブロコは、今回の会談のテーマを「特別軍事作戦での停戦合意の必要性」としています。ヤブリンスキー氏はプーチン氏に対して、「できるだけ早く停戦交渉を始める必要があると考えており、自身も交渉に参加する用意がある」と伝えたそうです。

ヤブロコは「反戦」を掲げていますが、現在のプーチン政権は目標達成まで侵攻を続けようとしており、戦闘が長期化している原因をウクライナや支援する米国のせいにしています。

この会談は、ロシアの政治情勢に新たな展開をもたらすかもしれません。今後の動向に注目が集まります。


Source Link: 日本ニュース24時間