オアシス兄弟の兄ポール・ギャラガー、性的暴行などで起訴 – 再結成ツアーに影

世界的な人気を誇るブリティッシュロックバンド、オアシスのノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーの長兄であるポール・ギャラガー氏が、性的暴行を含む複数の重大な罪で起訴されたことが明らかになりました。このニュースは、オアシスが約15年ぶりとなる再結成ツアーの最中、世界中のファンがバンドの活動に注目する中で報じられ、大きな波紋を広げています。

ポール・ギャラガー氏、複数の罪で起訴

The Guardianの報道によると、ポール・ギャラガー氏は、強制的かつ支配的な言動、3件の性的暴行、3件の故意による絞扼(こうやく)行為、2件の殺害予告、さらには身体的傷害を伴う暴行の罪で起訴されました。これらの事件は2022年から2024年の間に発生したとされており、ロンドン警視庁は「被害女性は専門訓練を受けた警官による支援を受けている」と発表し、被害者への配慮を示しています。

ポール氏はイースト・フィンチリー在住で、8月27日にウェストミンスター治安判事裁判所に出廷する予定です。氏の担当弁護士は、「依頼人は一貫して捜査に協力しており、容疑を強く否認しています。潔白を証明することを望んでいる」との声明を発表しており、今後の法廷での審理が注目されます。

ポール・ギャラガー氏の経歴とオアシスとの関係

BBCの報道によれば、ポール・ギャラガー氏はノエルより1歳年上、リアムより7歳年上の長兄として、マンチェスターのバーネージで3兄弟として育ちました。彼はオアシスのバンド活動には直接関与していませんが、1997年には兄弟との関係やバンドについて綴った著書『Brothers: From Childhood to Oasis』を出版しています。また、DJや写真家としても活動しており、その多才な一面が知られています。

ブリティッシュロックバンド、オアシスのノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーブリティッシュロックバンド、オアシスのノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガー

オアシス再結成ツアーへの影響

今回の起訴のニュースは、オアシスが2009年以来となる待望の再結成ツアーの真っ只中に報じられました。2024年に発表されたこのツアーは、既にカーディフ、マンチェスター、ロンドンでの公演を成功裏に終えており、今後はエディンバラ、ダブリンでの公演が予定されています。

さらに、北米での公演も控えており、日本のファンにとっても嬉しいニュースとして、10月には16年ぶりとなる来日公演が決定しています。家族に関わるこのような法的な問題が、現在進行中の大規模な再結成ツアー、特にギャラガー兄弟の関係性やバンドの今後の活動にどのような影響を与えるのか、各方面で懸念の声が上がっています。

まとめ

オアシスの長兄ポール・ギャラガー氏が性的暴行を含む複数の罪で起訴された事件は、その内容の重大性だけでなく、バンドの再結成ツアーという時機も相まって、大きな注目を集めています。ポール氏側は容疑を否認しており、今後の法廷での展開が待たれます。この問題が、オアシスの未来にどのような影響をもたらすのか、世界中のファンがその行方を固唾をのんで見守っています。