ゴーン被告に自宅退去命令 レバノン裁判所

ゴーン被告

外国特派員協会でのオンライン記者会見に臨むカルロス・ゴーン被告(2023年7月18日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

レバノンの裁判所は、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告に対し、首都ベイルート市内の邸宅から退去するよう求める決定を下しました。物件を所有している投資会社が4年前、「不法占拠」だとして提訴していました。ゴーン被告は27日、決定を不服として控訴しました。

高級住宅街での邸宅

邸宅は高級住宅街アシュラフィエの一角にあります。ピンク色の外壁が特徴的で、価値は約28億5000万円とされています。ゴーン被告は2019年に日本からレバノンに逃亡して以来、ここで居住しています。

裁判所の判決

AFPが入手した判決書によると、ゴーン被告および妻に対して「1か月以内の退去」を命じています。

邸宅はレバノンの投資会社フォイノス・インベストメント(Phoinos Investment)が所有しており、ゴーン被告が「私的財産を不法占拠し、法的根拠なしに居住している」として、2019年に提訴していました。

ゴーン被告の主張によれば、フォイノスは日産の関連会社であり、邸宅は被告の居住用に購入されたものだと言います。「居住権贈与をうたった日産との署名入り合意書がある」と反論しています。

しかし、裁判所はこの点について、ゴーン被告と日産との契約関係は終了している上、原告のフォイノスが物件の回収を求めていることから、被告の居住を認める「法的根拠」は無効になっていると判断しました。

ゴーン被告にとっては、自宅を退去するという決定は厳しいものでしょう。このニュースは今後の展開にも注目が集まります。


ソースリンク: 日本ニュース24時間