パレスチナ系6歳児の刺殺、大家の男が無罪主張 米

パレスチナ系6歳児の刺殺、大家の男が無罪主張 米

パレスチナ系の6歳の少年が米国で刺殺された事件で、犯人である大家の男が無罪を主張していると、米国イリノイ州の報道が伝えました。

この事件は、2週間以上前にシカゴ近郊で発生しました。6歳のワディア・アルファユーミ君は、自宅の賃貸住宅で大家によって26回も刺され、亡くなってしまいました。幸いなことに、母親も多数の刺し傷を受けましたが、一命を取り留めることができたそうです。

大家のジョゼフ・チュバ被告(71)は、捜査に対しては一切の供述を拒否しています。しかし、警察は「被害者がイスラム教徒であり、また中東の紛争に関連することから彼を狙ったものと考えられる」と述べました。

チュバ被告は、第1級殺人および第1級殺人未遂、ヘイトクライム(憎悪犯罪)、凶器による加重暴行の罪で起訴されています。

本日、チュバ被告は赤い囚人服を着て裁判所に出廷しました。そして、すべての罪状について無罪を主張しました。

先週、大陪審はチュバ被告を8つの罪状で起訴しました。もし有罪となれば、終身刑が言い渡される可能性があります。

今日の審問には、ワディア君の父親も出席しました。

警察の公式文書によれば、襲撃の直前、チュバ被告はワディア君の母親に対し、イスラエルでの出来事に対する怒りを口にしたといいます。

母親が「平和のために祈りましょう」と答えると、チュバ被告は母親を刃物で襲いました。母親は風呂場に隠れて緊急通報しましたが、チュバ被告はワディア君を刺して殺害したとされています。

ワディア君の両親は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の村出身です。母親は12年前に米国に移住し、父親は9年前に渡米し、ワディア君は米国で生まれました。

参照リンク:日本ニュース24時間