今なら大炎上必至!? 昭和だから描けた…名作少女漫画の“信じられないシーン”

ガラスの仮面

ノスタルジックな雰囲気を持つ、昭和の少女漫画。その内容からは時代背景を読み取ることもでき、思わず懐かしさを感じる読者も多いだろう。しかし昭和に描かれた作品のなかには、令和の今だとかなり問題になってしまうのでは?と思えるシーンもたびたび見られる。「こんなことも平気でしていたの!?」今回は思わずそう叫びたくなる、昭和の少女漫画の信じられないシーンをいくつか紹介しよう。

家が貧乏だから!?『ガラスの仮面』ビビ役を命じられたマヤ

言わずと知れた少女漫画の傑作『ガラスの仮面』は、美内すずえさんによって1975年から連載が続いている作品だ。演劇の天才少女・北島マヤの成長を描いた本作は今もなお絶大な人気を誇っているが、作品がはじまった当初は昭和ならではの展開が多く見られた。

その1つが、まだ中学生だったころのマヤのエピソードである。演劇が好きで、徐々にクラスメイトからも一目置かれるようになってきたマヤ。学校祭で舞台を演じることになり、周りの推薦もあってマヤは「椿姫」のような素敵な役を演じられるのではないかと期待する。

しかし先生から命じられた役は、国で一番みにくく、笑われ者でおばかさんのビビ役だった。そしてなんと先生は「古着でもなんでもつぎはぎのドレスをこしらえてきなさい ビビは貧しい娘の役だから」と言うのだ。

推測ではあるが、おそらく先生はマヤの家が貧乏だから、衣装代がかからないビビ役を命じたのだ。また、このエピソードではほかにも「和田くんなんか 死刑執行人にぴったり」と言うクラスメイトもおり、いじめにもつながりかねないようなビックリのセリフが飛び出している。

マヤの家が当時貧しかったのは事実かもしれないが、衣装代がかからないからといって、先生が役柄を決めてしまうのは問題だろう。ただし、望んだ役ではなかったものの、マヤはビビ役を一生懸命演じ、最終的に圧倒的な演技を見せて周りを感動させている。皮肉にもマヤにとってビビ役は、これから演劇の世界で生きていくことを決定づけた役となった。

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